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白鳥 昂太郎
no journal, ,
理論的に予想されていたクォーク5つからなるバリオン()の存在を示すデータがLEPSグループから報告され、この報告を受けて世界各地での探索実験が行われることとなった。しかし、肯定的な結果と否定的な結果が多数報告されており、未だにの存在は確定していない。2010年にJ-PARC最初の物理データ取得実験としてJ-PARC E19実験を行い、の探索を行った。実験はJ-PARC K1.8ビームラインで行い、高い分解能を持つSKS磁気スペクトロメータシステムを用いた。Missing massとしての質量を測定し、質量分解能はFWHMで1.4MeV/を達成した。これは、これまでで最も高い感度を達成できる性能である。実験では運動量1.92GeV/のビームを液体水素標的に照射しての生成を試みた。しかし、missing massには明瞭なピーク構造は観測されなかった。実験によって与えられるの生成断面積の上限値は200nb以下となり、これは理論モデルによる計算値を大きく下回る。したがって、実験によっての存在に強い制限を与えた。
今井 憲一
no journal, ,
J-PARCでは、大強度の中間子やK中間子などの二次ビームを用いて、特にストレンジネスを含む原子核(ハイパー核)やエキゾチックハドロンの実験研究が大きく展開することが期待されている。本講演では、この研究分野におけるJ-PARCの当初の実験計画をreviewし、そのなかからs=-2の核物理について、その実験計画及び期待される物理についてより詳しく述べる。